2012年11月16日

ディズニー・オン・クラシック

東京国際フォーラムで、「ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会〜」を聞いてきた。ディズニー映画やディズニーランドの音楽をオーケストラが演奏するという企画。今年は10周年記念でもあり、ついでに言うとウォルト・ディズニー生誕110周年でもあるらしい。

国際フォーラムのホールAはとても大きな会場だが、ステージにはディズニーを模した装飾が光り輝き、既に気分が盛り上がってくる。

DisneyOnClassic2012.jpg

大人も子供も楽しめる物を目指しているという解説があったが、やはりその辺りはディズニー一流のエンタテインメントと言う感じ。オープニング曲は東京ディズニーランドのエレクトリカル・パレード。普通のクラシックの演奏会だと、ヴィジュアル面はあまり見るものはないが、この手の企画だとカクテル光線を多用して本当にパレードを見ているような気分になってくる。音楽面だけじゃなくて映像面でも楽しめる。そして続いては、ちょっと懐かしい…と感じた同ファンティリュージョン。

続いて初期ディズニー名作アニメの曲を組曲にしたもの。ヴォーカルも登場して歌って踊ってのパフォーマンス。最初に指揮者から説明があったのだが、歌いたかったら会場の皆さんもご一緒にどうぞ…ということで、特に最前列の人(リピーター?)なんかはノリノリで体を動かしている。

そして、ヴォーカルにフォーカスしたラブ&バラード。「ライオン・キング」、「ノートルダムの鐘」、「美女と野獣」と続くのだが、「ノートルダムの鐘」は見てないからあんまりぴんと来なかった(本来は"The Hunchback of Notre Dame"なのに、言葉狩りで日本語版だけ題名を変えられたと言うので毛嫌いしてたと言うのもあるのだが…)。「美女と野獣」は先月の披露宴の再入場時の曲にも選んでいたりして、こちらは楽しんで聞くことが出来たのだった。

そして第一部最後はフロリダにあるディズニー・ワールドでのショーで演奏される「リフレクションズ・オブ・アース」。これまたフロリダに行ったことないので知らない曲だったのだが、2度行ったという妻によれば、ディズニー・ワールドはショーも充実しているらしい。東京ディズニーランドも随分と行ってないし、ディズニーシーなんて行ったこともないのだけれど、フロリダ、ちょっと憧れる。

休憩を挟んで第2部は、「メリーポピンズ」と「アラジン」をフィーチャー。「メリーポピンズ」は僕も子供のときに見て大好きな映画だったので、これは嬉しい選択。「チム・チム・チェリー」とか「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」なんて懐かしい歌が続くし、このときは観客席のお客さんを(半ば強制的に?)立たせて参加させていたりした。「2ペンスを鳩に」は、「タペンス」という、いかにもイギリス発音って感じの曲でこれまた小さいときから好きだったし、このコーナーは非常に大満足。

そして「アラジン」は、背後のスクリーンに映画のシーンを映しながら、映画の中の曲を歌い上げるという演出。この映画見たことあると思ってたんだけれど、「ホール・ニュー・ワールド」って、ああやってジャスミンを連れて世界中を回ってるときにかかる曲だったのか。いまいち記憶にないかも…。

アンコールでは「ホール・ニュー・ワールド」を再び歌い上げ、「星に願いを」を観客全員で歌って終了。(良い意味で)いかにもディズニーだなーと言う素敵なプログラムだった。僕たちが見に行った時の映像が、17日の18時30分からWoWoWプライムで、そして24日に朝8時10分からWoWoWライブで、それぞれ放映されるようなので、会場にいけない方はテレビでもどうぞ。年内まだあちこちで公演があるようなので、都合が付けば会場で歌って踊ってみるのもいいかも。


ディズニー・オン・クラシックのページ
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2012年06月18日

天使の歌声

日曜日は、初台の東京オペラシティで開催された、ウィーン少年合唱団コンサートに行ってきた。2年ぶりの来日…って、去年は地震のせいで来日しなかったってことだろうね。

それはさておき、オペラシティでは土日の両日開催されたのだが、プログラムの内容が異なっていて、日曜日はクラシック系+オーストリアの民謡と日本の歌+ドナウ川に沿った地域の歌+西洋の映画音楽と、日本のポピュラーソング。映画音楽のコーナーで、僕の好きな『チム・チム・チェリー』(メリー・ポピンズ)とか『虹の彼方に』(オズの魔法使い)とかが入っていたので、こちらにしてみたのだった。指揮者(オリヴァー・シュテッヒという人らしい)がピアノも弾きながら指揮もして、「天使の歌声」が響いて行く。2曲目でピアノ演奏がなくなり、アカペラとなった時は、ホールに響く歌声がとても素晴らしく感じられた。

指揮者も合唱団の少年たちも、一生懸命練習したであろう日本語で挨拶や曲の紹介をしたりする姿も微笑ましい。たとえたどたどしてくても、こういう姿勢は好意を持って迎えられる。合唱団は声変わり前の少年たちだと思うが、年齢的には小学校低学年から中学生くらいまでいるのだろうか、背の高さや見た目の年齢は結構幅広い。ステージ上での立ち居振る舞いは、あまり厳格に指導されていないのか、姿勢や手の動きなんかは割と「自由」なんだなーというのは御愛嬌。

日本の歌で、「ふるさと」を歌ったときは、ちゃんと日本語の歌詞で歌っていて、その透き通るような歌声に思わず姿勢を正してしまった。綺麗な日本語の歌詞を歌うのだが、「♪こーぶーなー とぅーりぃしー」と外国人っぽい発音が入るのがおかしかった。

休憩をはさんだ第2部、突然僕らの座る1階席の人々が2階席を見上げて拍手を始める。誰か有名人でも来てるのかと思ってみてみたら、なんと皇太子殿下の御来場であった。僕はちょうど2階席の一番前の下あたりだったので、距離にして10メートルないくらい?だったが、全くのサプライズだったのでびっくり。思えば平成5年6月9日のご成婚パレードで、目の前を通り過ぎて行って以来の「再会」だが、先方はそんな事知る由もなく。

プログラム最後の曲『美しく青きドナウ』が終わった後、指揮者と一部の少年だけが退場して、残りの少年でアンコール合唱。その後、退場していた少年たちはチロルの民族衣装(オーバーオールみたいな)に着替えて、踊りも交えた合唱を披露。全般にアンコール曲の方がコミカルな演出だったり楽器を使ったり、見ていて飽きなかった。この辺りの演出もちゃんと考えられてるなーと実感。

ウィーン少年合唱団には日本人(ケンシ君)も在籍していて、今回もメンバーに加わっていた。合唱団自体は100人近くが4組に別れており、今回来日したのはシューベルト組とのこと。地震直後の海外の報道なんかを見ていても、(誤解もあるとはいえ)子供を送り出す親御さんの心配は大きかったと思うが、こうした文化交流も通じて相互理解を深めていきたい。

コンサート後、皇太子殿下御退席の歳に、その横で背の高い外国人がいて握手しまくっていたので、「オーストリア大使か何かかな?」と思っていたのだが、朝日新聞のwebによればオーストリアのトーマス・ロイドル駐日代理大使だそうで。もちろん中に入った事はないが、そういえば前の家の近くにオーストリア大使館あったなーと思いだす。以前オーストリア旅行でウィーンに行ったときに、少年合唱団の当日券をゲットしておきながら、旅の疲れで寝過ごすという失敗をしていたので、今回はそのリベンジも果たせてよかった、よかった。
posted by としゆき at 23:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月25日

フェルメールと第九

3連休最終日の25日は渋谷で「文化的」なクリスマスを過ごす。

まずはBunkamuraザ・ミュージアムでの「フェルメールからのラブレター展」。今年の地震直後の日記、『週末のBunkamura』で書いたように、改装休館だったBunkamuraが復活、フェルメールの絵画3点を含む17世紀オランダ絵画の展示会が23日から始まっている。

今回のフェルメール作品3点は、「手紙を書く女と召使い」(アイルランド、ダブリンのナショナルギャラリー所蔵)。こちらは以前、東京都美術館での「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」でも来日している(『フェルメール』参照):



「手紙を書く女」(アメリカ、ワシントンのナショナルギャラリー所蔵):



そして今回の目玉、「手紙を読む青衣の女」(オランダ、アムステルダム国立美術館所蔵):



「手紙を読む青衣の女」は徹底的な修復作業が行われ、今まで考えられていた以上に鮮やかな色彩が蘇ったとして修復後日本で世界初公開だと言う。確かに修復前後を較べると(そのための映像展示がある)、画面右下の椅子の鋲があらわになったり、女性の青衣の色合いが別物の様にくっきりしたりしている。

フェルメール好きとしては欠かせない展示会。来年の3月14日までなので、是非どうぞ。

そしてその後は、昨年に引き続き(『An die Freude』参照)、NHKホールでの『NHK交響楽団 ベートーヴェン「第9」演奏会』。今年の指揮はスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ。1923年生まれと言う高齢で、指揮台に登る足元がおぼつかなかったり、演奏後の退場もたどたどしい足取りではあったが、演奏自体はしっかりしていた。

昨年は外国人4人だった声楽も、今年は安藤赴美子(ソプラノ)・加納悦子(アルト)・福井敬(テノール)・福島明也(バリトン)と日本人4人を揃え、合唱は昨年と同じく国立音楽大学。

そして昨年の日記にも書いたとおり、CDが欲しくなって結局、フルトヴェングラー版を買ってしまった。今もそのCDをかけて、今日の演奏の余韻に浸りながらこの文章を書いているが、やっぱりこの曲を聞くと年の瀬を感じてしまう。本場ドイツはライプツィヒでも大晦日に演奏されるらしい。遠くドイツでベートーヴェンを味わいながら年明けを待つ…いつかはそんな年越しも経験してみたいものだ。

Eテレ(教育テレビ)で大晦日の夜8時から放送予定だそうなので、会場に足を運べなくて、それでもこの曲を聴かないと年が越せないと言う方はこちらをどうぞ。

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2011年06月10日

久石譲

昨日、東京国際フォーラムで行われた、久石譲のコンサートに行ってきた。

『久石譲 3.11 チャリティーコンサート 〜ザ ベスト オブ シネマミュージック〜≪映像付き≫』と題して、宮崎駿アニメを始めとした彼の映画音楽をオーケストラが演奏するとともに、映像も一緒に流れる、と言う趣向。国際フォーラムのホールAは始めて行ったのだが、思ったよりも全然大きくてびっくり。2階席だったのだが、ステージが本当に遠い。幸いにも、「映像」と言うのは映画の映像だけでなく、ステージ上で演奏している様子なども流れるので、曲に合わせて式をする久石譲の姿がアップで見えたりするわけだが、こうした映像は、普通のクラシックのコンサートなんかでも楽しいんじゃないかな。小さいホールだったら要らないかもしれないけれど…。

曲目は、

風の谷のナウシカ
もののけ姫
THE GENERAL(バスター・キートンの映画らしい)
譲子弾飛(Let The Bullets Fly)
太陽照常升起(The Sun Also Rises)
BROTHER
HANA-BI
キッズ・リターン
ハウルの動く城
おくりびと
千と千尋の神隠し
菊次郎の夏
悪人
崖の上のポニョ

という感じ。ソプラノ独唱に林正子という事で、「もののけ姫」なんかは朗々と歌い上げる。のだが、元々このコンサート、ポーランドのクラクフで5月に行われた企画だったらしい。そのため、合唱の歌詞も聞きなれた日本語ではなく、ソプラノでただでさえ聞きに取りにくかったのだが…あれは英語だったか。

しかし宮崎アニメでの彼の音楽は良い。映画館に見に行ったはずの「BROTHER」とか「キッズ・リターン」とか、結構曲を忘れてしまってたのに、やっぱり「ナウシカ」とか「もののけ姫」とか、いつまでも印象に残っている。惜しむらくは僕の一番好きな「天空の城ラピュタ」が入っていなかったことなんだけど…。せっかく合唱団がいるんだから、「君をのせて」とかやってくれたら嬉しかったのに。

また彼の音楽は北野武映画でもおなじみだが、「菊次郎の夏」(主題曲『Summer』)はとてもよかった。他のお客さんからも、「『Summer』よかったよね〜」なんて声が聞こえてきてたくらい。北野武自身が出演していたトヨタのCMを思い出してしまった。コンサートが終わっても思わず口ずさんでしまった。

「悪人」は映画は見てないのだが、重々しい映像とともに物悲しい曲が演奏されるが、そこに久石譲が自身で撮影したのか、東日本大震災の被災映像が映しこまれる。晴天の下、焼け野原のようになってしまった土地で傾く家屋、黙々と作業を続ける自衛隊や消防の人々、そして炊き出しや避難所で明るさを失わない子供たち…と、見ていても、曲とともに思わずぐっと来てしまった。

久石譲はプログラムの最後でこう述べる…

   映画「もののけ姫」のラストで「ともに生きよう」というセリフがある。それはお互いの痛みを分かち合いながら、希望を持ってそれぞれの場所でしっかり行動せよという意味にも僕には取れる。
   なれ合いのぬるま湯から、真の心の独立を目指し、僕は僕の場所でできることを精一杯行っていく覚悟である。

同じくプログラム中の、日本の学生のデモは久しく聞いていない」なんてのはちょっと違和感があるが、癒しや安らぎばかりが求められる地震後の世の中で、なかなかに考えさせる発言ではある。まあ、僕は当日、とりあえず彼の曲に癒されて帰ってきたのも本当のところなんだけど。

ちなみにアンコールは「もののけ姫」より「アシタカとサン」、それから「となりのトトロ」だった。コンサート最後に映像画面でスタッフ名なんかが流れる(映画やドラマのエンドロールみたく)のだが、その中に演奏された曲一覧が載っていて、まだ聞いてない「〜トトロ」がばっちりと載っちゃってたのは、ちょっと頂けなかったけれど…。

全体に、とっても聞きごたえのある2時間半だった。またこういう企画があったらぜひ行ってみようと思う。
posted by としゆき at 22:24| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月26日

An die Freude

NHK交響楽団によるベートーヴェン「第9」演奏会に行って来た。日本では第9の演奏は年末の恒例行事。N響なら演奏にも文句はないと言う事で喜んで渋谷のNHKホールへと向かう。

指揮者はヘルムート・リリング。僕は知らなかったが、バッハの専門家として知られ、あのバーンスタインのお弟子さんらしい。N響とは初共演との事。タマラ・ウィルソン(ソプラノ)、ダニエラ・シントラム(アルト)、ドミニク・ヴォルティヒ(テノール)、ミヒャエル・ナジ(バリトン)、そして第9に欠かせない合唱は国立音大から。

ところで、コンパクト・ディスクの演奏時間が74分に決まったのは、この第九が収まるようにしたため…と言う説があり、実際に少し前の日経新聞夕刊でもソニー元社長の大賀典雄がそのエピソードを紹介していた。ちなみに彼は東京藝大の声楽家出身。

と言うわけで、今回の第9も1時間を越える演奏時間。休憩もなく第1楽章〜第4楽章までぶっ続けで演奏される。第九は結構好きな曲なので、以前はCDをよく聞いていた。「合唱」部分が含まれる第4楽章だけでなく、第1楽章、第2楽章も好きなのだが(何故か第3楽章はそんなに好きではない)、やはり目玉は第4楽章。第3楽章が終わるとともに、最初からオーケストラ後方で席に着いていた合唱団がすっと立ち上がると、否が応でも気分が高まる。

そしていよいよ、バリトンが

"O Freunde, nicht diese Toene!"
『おお 友よ このような音楽ではなく』

と歌い上げ始める(歌詞・訳は本公演パンフレットから)。有名な

"Freude, schoener Goetterfunken,
Tochter aus Elysium,
wir betreten feuertrunken
Himmlische, dein Heiligtum."

『喜び それは美しい神々の火花
至福の国に住む娘
私たちは燃えるような陶酔のうちに
天上的な喜びよ あなたの神殿に登る』

と言う部分は、中学の音楽の授業で丸暗記させられたので今でも歌詞が記憶にあるが、やはりホールでプロの歌声を聞くと違うものがある。最近は歌い手として第九に参加する企画も多いようだし、いつかやってみたい気もする。

演奏終了後、鳴り止まない拍手に歌手・指揮者は3回も舞台に戻って挨拶していたが、その後の合唱団の退場に時間がかかること、かかること。聴衆も三々五々帰り始めてしまい、合唱団への拍手はどうしても疎らになってしまう。全員が退場するのに5分程度かかるだろうか、それでも最後の数名には大きな拍手が起こったのはご愛嬌。

帰宅後、第九のCDが欲しくなっていろいろ調べたのだが、やはり玄人筋に受けているのは1951年のバイロイト音楽祭、フルトヴェングラー指揮のライブ版らしい。ピアノをやってる知り合いにも「どれがいい?」と聞いたら「フルトヴェングラー。」と即答された。もっともその後、「やっぱりカラヤンも素晴らしいし、チェリビダッケも。」との事(チェリビダッケって知らないのだけれど…)。

そしたら来年の1月に、このフルトヴェングラー版が新たに発売されるようだ。

http://amzn.to/gMv3Re

今すぐ買いたいのだけれど、折角だから来年1月まで待つか、『冒頭にフルトヴェングラー自身の足音入り。演奏開始前の聴衆の拍手やフルトヴェングラーからコンマスにかけられたコメント部分も収録されている』なんてマニアックな要素は要らないから、「普通」の版を買おうか…はてさて。

大晦日の午前6時からはBSハイビジョンで、午後8時からは教育テレビで、このN響第9演奏会が放映予定なので、テレビ越しでも年の瀬を感じたい人は是非どうぞ。
posted by としゆき at 23:49| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月09日

「憂鬱と官能を教えた学校」TV

以前の日記『音楽の正体』で触れた、『憂鬱と官能を教えた学校』が何とテレビ化されるらしい。本来、この本は講義録を活字化したものだから、その映像化、というか、講義の再現となる。

ジャズ編に突入したNHK教育の「“スコラ” 坂本龍一 音楽の学校」(『音楽曜日』参照)でも、大谷能生が軽やかな解説を行っているが、大変分かりやすいので「憂鬱〜」も見てみたい気がする。の、だが、放映するのがフジテレビNEXT…残念ながら契約してないので見られないが、初回放送は11日(火曜日)22時から。「音楽の正体」が好きだった人、「スコラ」が面白いと思った人、そして何よりフジテレビNEXTが見られる人、是非見て感想を聞かせてください。
posted by としゆき at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

音楽曜日

4月からNHK教育で坂本龍一による音楽番組「“スコラ” 坂本龍一 音楽の学校」が始まる。元々は、『坂本龍一総合監修による新しい「音楽全集」「音楽百科」、それがスコラ(音楽の学校)シリーズです』(amazonのページより)というCD+ブックレットの映像化というコンセプトらしい。

今回のNHK教育では、「J.S.バッハ」「ジャズ」「ドラムとベース」をテーマに選んでいるが、どんな番組になるだろうか。毎回様々なゲストを呼ぶということで、「ジャズ」の回には大谷能生を呼ぶ。って突然だが、彼は以前、『音楽の正体』で紹介した『憂鬱と官能を教えた学校』の著者の一人(もう一人が菊地成孔)。

ちなみに放送大学には『音楽理論の基礎』という授業があって、平成22年度は第1学期の土曜日、17時30分〜18時15分の放送予定。この春から、毎週土曜日は一味違った音楽三昧はいかが?
posted by としゆき at 21:30| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月18日

音楽の正体

もうずっと以前、フジテレビの深夜番組の時間帯で「音楽の正体」と言う一風変わった番組が放映されていた。主にビートルズやユーミンの曲を題材にして、そうしたヒット曲の背後にある「音楽の正体」を考える…と言う趣旨だった。ここで音楽の正体といっているのは、いわゆる「クラシック音楽」に代表される西洋音楽の発展の中で積み上げられてきた音楽理論の事であり、ともすれば印象批評に陥りがちなポップス分析において、少し違った角度からの光を当てると言う、なかなか面白い企画だった記憶がある。

最近また、家でキーボードをちょこちょこ弾いて、とある曲を練習中なのだが(『Frohes neues Jahr!』で2007年の目標なんて書いておきながら、まだまだ継続中…)、この番組のことを思い出すに至りamazonのユーズド商品で購入してみた。近藤サトのナレーションで淡々と進む番組を思い出して懐かしくもあったが、いかんせん基礎知識がないので軽い文体の文章を読んで楽しんでいる程度だった。たとえば、典型的なトニック、ドミナント、サブドミナントの和音の絡みを、夫と妻と愛人の関係に喩えたり。会社の同僚は子供と一緒にこの本を読もうと思ったが、冒頭でいきなり愛人が出てくるものだから諦めたと言う。

その同僚が薦めてくれたのが『憂鬱と官能を教えた学校』と言う類書。本当は東大で行われたジャズ講義録である、『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録』が面白いよ、と言う話だったのだが、『憂鬱〜』の方が先に出版されているので、こちらを先に読んでみる事にした。ちなみに著者の一人である菊地成孔は作家の菊池秀行の弟。僕自身は知らなかったが、別の知り合いに『憂鬱〜』を見せたところ、「あ、菊池君だ。」なんて反応していたので知っている人は知っている(のでしょう)。

で、この本もなかなか面白いのだが、やや定性的というか、博物学的というか、知らない人には何のことやら…と言う部分があり、寝転んで読み続けられなくなったところで一度休止。ギターを弾いたりした経験がないので、コードの話なんかが出てくると頭では分かっても「ふ〜ん」で終わってしまう。元々、音楽は数学の派生物(?)としてピタゴラス学派によって研究された、なんてエピソードはよく知られており、『憂鬱〜』が取り上げている、バークリー・メソッドと言う教育法は、音響工学なんかに基づいて教科書を書いているらしい。だったらいっそのこと、数学もしくは物理学の観点から(できれば日本語で、初心者にも分かりやすく)音楽理論を語ってるものはないか?と思って探して見つけたのが『音律と音階の科学 ドレミ…はどのようにして生まれたか』。西洋音楽の基本は管弦楽器、そして管弦楽の音といえば波動、波動と言えば物理学、と言うことで、簡単な物理学的考察から、たとえばなぜ音階はドレミ…になり、その中でもいわゆるI度の和音(ハ長調で言えばドミソ)が人間にとって心地よく聞こえる(「協和する」)のかが紹介されている。

『音律と音階の科学』とともに、芥川也寸志の『音楽の基礎』も読んでみたのだが、こちらもなかなか読みごたえがある。この本と、『音律〜』と『音楽の正体』を併せ読みすると理解も進みやすい。他の本には見られない作者の教養が溢れていて、この辺が岩波新書っぽい、といえばぽい。

それはさておき、まだまだ音楽理論は勉強中。『憂鬱〜』もちゃんと読み直したいし、『東京大学のアルバート・アイラー』も読んでみたい。あれ、肝心のピアノはどうなった?
posted by としゆき at 23:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月20日

中野サンプラザ

卒業のうた'09』で触れたライブWに行ってきた。WoWoWでのテレビ放映自体は29日なので、先に内容を知りたくない人は例によって読み飛ばしを…。

ステージ後方のスクリーンにイメージ映像が映し出され、卒業・出会い・別れ等にまつわる、石田ゆり子によるナレーションが入る。その後、各アーティストが登場するという手筈。オープニングは川嶋あい。各人が2、3曲歌った後、次のアーティストとデュエットが歌われ、引き継がれるという流れ。

川嶋あい→馬場俊英では「春なのに」。馬場俊英→斉藤由貴の引継ぎは「夢の中へ」。春の『プレミアム・ミーツ・プレミアム』の時もそうだったが、いきなり歌詞を間違えていたのはご愛嬌。川嶋あい→馬場俊英でもそうだったが、2人のアーティストがステージ上で歌うだけでも緊張するのに、会話をするとなると妙に間が合わなかったりして変な空気が流れる。

とはいえ、2人は本日4回目の日韓戦が行われたWBCの話題で盛り上がったりしていた。家でテレビをつけたらやっていて、会場に来る車の中でもワンセグで観戦…って、彼女はそんなに野球好きだったかな?スポーツ全般にあんまり興味がなかったような…。

今回の音楽監督でピアノ演奏も受け持った武部聡志とは25年来の付き合いとかで、今日の曲目は彼の選択で、彼女も「この2曲だけは歌詞を間違えなくて済むのでは…」。まずは僕のお気に入りの一つ、「MAY」。ステージ中央で歌う彼女を、カメラが二度、三度と近接撮影。座席が後方でオペラグラスも忘れたので良く見えなかったのだが、テレビではどういう映像になるのか。

中野サンプラザは彼女の最初のコンサートで、最後の会場になったという。そんな中野サンプラザにまつわる面白い話がしたかったとかで、「ここではまじめな話じゃなくて変な話もしていいんですか!?」と切り出す。彼女のディレクター長岡さん(元甲斐バンドのベーシスト、らしい)が甲斐バンド時代、ここ中野サンプラザで行われたコンクールで優勝し、スポンサーの日清食品からインスタントラーメン1年分を頂いた由。とりあえず箱を受け取り、サンプラザ上のホテルで打ち上げをしているとき、バスタブに湯をはって大量のラーメンを茹でてみたとのこと。お味の方は…。

また、彼女のヘアメークさんがたまたま「めざましテレビ」を見ていたらやっていた、各世代別の心に残る卒業にまつわる歌で、30代、40代の1位になったという「卒業」。いろいろな所で語っているが、デビュー直後の高校卒業式で、クラスの皆が歌ってくれたのが想い出とのこと。

さて彼女からは誰に引き継ぐのか、出演者から言うとゴスペラーズか…等と考えているといきなり第一部終了で休憩へ。なんでまたここで切るかなぁ、と思っていたら、休憩後の第2部はSPEEDから。予想通り「my graduation」を歌った後、他の出演者と違ってメドレーを歌ったりしている。そして引継ぎもしないまま退場。確かに盛り上がっていたし、歌も良かったのだが、なんか別枠っぽくて違和感が。その後に登場したのがゴスペラーズ。一曲歌った後、斉藤由貴を再度ステージへ招き入れる。「自分達も(「卒業」を支持した)30代なので、生で見られて嬉しい」みたいな事を話すと、彼女も村上てつやに向かって「ステージの上でサングラスをかけている人を見られて楽しい」みたいなことを話す。すかさずゴスペラーズから「とか言いながら、さっき(井上陽水も歌った)『夢の中へ』を歌ってたじゃないですか!?」と突っ込みが入る。

そんな彼女とゴスペラーズが歌ったのが「夢で逢えたら」。第1部では黒い衣装だったけれど、第2部では緑色っぽいワンピース姿が可愛らしい。ここで彼女は退場へ。

先ほどのSPEEDの時もそうだったが、今日は色々なアーティストのファンが集まっているせいで、会場全体で乗る…という感じでもないのだが、隣の席の人はゴスペラーズのファンだったようで、ステージ上で踊る(!)ゴスペラーズの振りに合わせて手を動かしていた。ゴスペラーズ→山本潤子は「中央フリーウェイ」。そして最後、カーテンコールで全員が登場して歌ったのは「翼をください」。

雰囲気も良かったし、いい曲も多かったし、普段は見に行かないアーティストの姿も見られて(ゴスペラーズがこんなに面白いとは知らなかった)、非常に面白かった。また抽選に当たらないかな…。


posted by としゆき at 22:47| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月24日

プレミアム・ミーツ・プレミアム

23日の天皇誕生日、築地市場にある浜離宮朝日ホールに、「メニコン presents プレミアム・ミーツ・プレミアム2008」と題されたコンサートに行ってきた。当日の出演は斉藤由貴、3月のパルコ劇場に続くコンサート(「live@PARCO」参照)。再び、ファン以外はよく分からないだろう当日の感想。

オープニングはいかにもクリスマスっぽく、

   (1) Ave Maria(アルバム「To You」)

から始まる。続いて僕の好きな

   (2) プラハリアン〜子供部屋の地球〜(「MOON」)

今日は昼の部と夜の部のダブル・ヘッダーなのだが、昼と夜で若干歌う曲等の構成を変えているという衝撃のコメントが出る。用事で夜は聞けなかったのに…。さらに

   (3) 自転車に乗って(「チャイム」)
   (4) 土曜日のタマネギ(「ガラスの鼓動」)

前回のlive@PARCOの時もそうだったが、選曲をどうしようかという話で、これまた名曲

   (5) 3年目(「PANT」)

は結局、最後に別れたのか別れてないのか論争があったという話。

今回のライブは実験的な物にしよう…ということで、いろいろ趣向があるという。これまた僕の好きな「いちご水のグラス」は、当初「ひまわり」の歌詞が当てられていたのだが、「いちご水〜」の方が良いと言うことでそちらが採用。しかし「ひまわり」の歌詞も捨てがたいということで、後に別の曲に使われることになったという。そこで

   (6) ひまわり(「風夢」)
   (7) ひまわり(ただし、曲は「いちご水のグラス」)
   (8) いちご水のグラス(「チャイム」)

これは結構面白かった。聞いてみるまで分からなかったのだが、「ひまわり」の歌詞がどんぴしゃに「いちご水のグラス」に合うこと、合うこと。元々そういう風に作詞されたのだから当然といえば当然なんだけど。ちなみに彼女は曲が先にあって、それに詩を当てることが多いという。彼女がこの「実験」を説明するとき、指で空にどうもベン図と思しき図形を描き、「必要十分条件とか習いましたよね〜」というのもおかしい。

ここでいきなりバンドメンバーが退場。「えっ、え〜!?…ってわざとらしいからやめましょう」というセリフはいかにも彼女らしい。ここでまた別の「実験」。ステージ上の生演奏ではなくて、CD発売当時の音源・編集に、今の生の声を当ててみる…というもの。歌ったのは

   (9) 卒業(「AXIA」)
   (10) MAY(「風夢」)
   (11) AXIA〜かなしいことり〜(「AXIA」)
   (12) 夢の中へ(シングル、21世紀ヴァージョン)

だが、夜の部はこのコーナー曲が変わると言う話だった。何を歌ったのだろう。

ここでお子さんの話に。長女(9歳)、長男(5歳)、次女(4歳)の三児の母なのだが、次女が「夢の中へ」がお気に入りという話。で、「テーブルの何かを探す歌〜」と言っているらしい。長男は、「マミー(子供達は彼女をこう呼ぶ)は何を探していたの…多分携帯だ!」とのたまった由。さらに、「プラハリアン」は歌詞の中で何度も同じフレーズが繰り返されるのだが、長女が訪ねて曰く「どうして何べんも何べんも同じ言葉を言うの?…おばあさんなの?」…。

続いて、会場を交えて遊んでみましょう…ということで、突然カルトQ。

●「我輩は主婦である」で彼女が演じた役名は?
●「おばんざい!」に出てきたフランス人の役名は?
●live@PARCOで最後に歌われた曲は?
●彼女が以前飼っていた動物は?
●その動物と共演したドラマは?
●「おもいッきりテレビ」でライブ告知をした時、特集されていたのは?

ちなみに会場から手を上げて、当てられたら答える(正解するとキャンディーがもらえる)という形式だったが、僕のいた2階は残念ながら参加できませんでしたとさ。「飼っていた動物」の問題で答えたのはなんと会場に来ていた彼女の長女。どうしても答えたかったそうで。1階席の一番後ろに座っていた様子だけれど、これまた2階からなのでお顔を見ることは出来ず。メディアには絶対に出さないと言っているだけに、母親の面影をどれくらい受け継いでいるか是非見てみたかったのに。

さて、当日は12月23日ということで、「12月っぽい曲を歌おうと思ったところ、過去の曲にそれっぽいのは2曲しかなかった」。僕の近くの女性が「『12月のカレンダー』」!」と叫んでいたけれど、残念ながらキャンディーはもらえず。

というわけで、

   (13) 12月のカレンダー(「風夢」)

本当は「天皇誕生日にちなんだ曲を歌いたかったけれど、さすがにそれはなかった」。続いて、横浜のスタバでスタッフと打ち合わせをしていたときに「他の人の曲も歌いたいよね〜」と言っていたときにちょうどかかったと言う曲、

   (14) アリソン・ゴールドフラップの曲

ただこれ題名がよく分からず。帰りにスタバによってお店で売っているCDを見たみたけれど入っていなかった。そして「12月のカレンダー」ともう一つ、12月にちなむ曲ということで

   (15) Christmas Night(「PANT」)

この曲を歌う前に、やはりモルモン教徒でもある彼女は、「愛」について語っていた。

カーテンコールで赤いドレスに着替え、歌ったのは

   (16) 予感(「チャイム」)
   (17) ケ・セラ・セラ
   (18) 家族の食卓(「風夢」)

live@PARCOの時とは少し趣向を変えてあってなかなか面白かった。個人的には実際に歌っているところを目にする機会の少ない「MOON」や「LOVE」、「moi」なんかの曲を聞いてみたい。この辺りは次回のコンサートに期待かな。

カルトQの答えは順に、矢名みどり、ピエール、「家族の食卓」、アライグマ、「LUCKY 天使、都へ行く」、インフルエンザ

posted by としゆき at 22:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

live@PARCO

渋谷パルコ劇場での「斉藤由貴live@PARCO」に行ってきた。デビューから24年も経ち、観客も30〜40歳くらいが目立っていた気がする。先日も、彼女を知らない世代に「『スケバン刑事』に出てた人、と言われて、何となく分かる気がする」と言うコメントを頂いたばかり…。コンサートのチケットは発売15分で完売、1日追加公演が決まったとか。そんなファン以外は分からないかも知れない当日の感想を書き綴ってみる。

オープニングは「少女時代」(アルバム「PANT」。後に原由子もセルフカバーした)の静かなイントロから。観客席右手からいきなり登場して歌いだすも、悲しいかな僕の席は左側。久々に生で見る彼女は3児の母となっても相変わらずの魅力だった。数少ないリハーサルで歌詞を間違えまくったとかで、カンニング用の歌詞が譜面台に置かれているのがご愛嬌。続いて「May」(「風夢」)、「AXIA〜かなしいことり」(「AXIA」)、「土曜日のタマネギ」(「ガラスの鼓動」)から、紅白歌合戦でも歌った代表曲の一つ「悲しみよこんにちは」(「チャイム」)。

「疲れちゃった」とかでベンチに腰掛けながら「ブルー・サブマリン」(「PANT」。歌詞の中にちゃんとベンチが登場)、「街角のスナップ(「風夢」)、「MOON WALTZ〜月の輪舞〜」(「LOVE」)、「The April Fools」(「moi」。当日も触れられたように先日来日したバート・バカラックの曲)。後半は最初に着ていたチェックのコートを脱いでピアノのリサイタルにでも参加するようなシックな衣装へと衣替えだったが、本人曰く「ロマンチック・シリーズを歌ってみました」。

ここでのMC中、本人の口から「2ちゃんねる」という単語が飛び出したのが驚きだったが、なんでもコンピュータ関係が苦手な彼女はマネージャーにネット上での話題を見せてもらったらしい。コンサート開催と言うことで、歌われる曲やゲストの予想が議論されるのを見て、意外にも上位に入っていた作品ということで「予感」(「チャイム」)。シングル・カットも特にされていないのに、何故か人気の高い曲らしい。ゲストが予想されていたのは、昨年秋に谷山浩子のコンサートにゲスト出演しているから。谷山浩子からは何曲も曲の提供を受けており、今回でも「土曜日のタマネギ」や「MAY」等がそれに当たる。

続いては、井上陽水のカバーであり、不思議な(?)振り付けでも当時話題となった「夢の中へ」(ベスト盤のみ)。そしてデビュー曲「卒業」。ステージ背後のスクリーンにデビュー当時の収録風景が映し出され、この時ばかりは観客の視線もステージ上の本人でなく18歳の姿に釘付けか。

そして最後に何を歌おうか迷ったということだったが、改めて自分の人生を振り返ってみて、やはり一番お届けしたい気持ち…ということで「意味」(「LOVE」)。ある種の宗教歌とも言うべき荘厳な歌詞(彼女自身はモルモン教徒)は、当時から宗教心の全くない僕にもずしりと響く名曲だった。

『孤独の意味を 教えて 命の意味を教えて

どうして ひとり これから

生きてゆけるだろう』

もちろん、そのままだったら僕が好きになるわけもなく、この歌は最後にこう締めくくられる。

『深く息止め 膝をつき 強く踏み出し駆け出せ

駆け抜けて行け 激しく自分を抱きしめて』

万来の拍手の中、アンコールで登場した彼女は「初戀」(「ガラスの鼓動」)。そして当日会場にも来ているという一番上の子を含め3人の子供たち、ご主人、ご両親へと感謝の気持ちを混めて、「家族の食卓」(「風夢」)でエンディングを迎える。相変わらずパルコ劇場は場内照明をさっさとつけて退場を促すのが早すぎるのだが、充実した105分だった。
posted by としゆき at 15:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする