2012年09月10日

真珠の耳飾りの少女

今夏は上野の森に、寡作で知られるフェルメール作品が3点も来日している。このブログでも何回か書いてきたが、フェルメール好きとしては欠かせないという事で、東京都美術館での「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」と、西洋美術館の「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」を観賞。

東京都美術館では、フェルメール作品でも有名な「真珠の耳飾りの少女」が目玉。やはり人気作品だけあって人だかりが出来ていたが、美術館側の配慮で、遠目からでも見たい人と是非近場で見たい人でコースが分けられている。近場組はロープで仕切られた順路を縦列で進み、絵の前を通り抜ける。あまりそこで立ち止まっていると係員に怒られそうになる(かくいう僕も、横歩きでゆっくり眺めていたら係員が近付いてきていたらしい)。



この辺の展示の工夫はなかなか良く出来ていて、一つの部屋の中の展示順路も分かりやすいし、館内のフロア移動もエスカレーターでスムーズに出来る。各絵画に付された解説も長すぎず、短すぎず、フォントも大きくて遠目からも読みやすい。目玉の「真珠の耳飾りの少女」以外も、なかなか見ごたえがあり、展示の流れも分かりやすかった。東京都美術館は2年間のリニューアル直後だという事だが、ソフトウェア面でも進歩があった様子。

ちなみに、あんまり前面に押し出されてはいなかったが、同じくフェルメールの「ディアナとニンフたち」も展示されていた。こちらは以前、「フェルメール」でも書いたように、同じく東京都美術館での「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」でも来日しており、観賞したことがあったが、フェルメール作品だと気付かずに見逃してしまった人がいたりして?



オーディオガイドでは武井咲がナレーションをして作品解説をしていたのだが、彼女はフェルメールと同時代のオランダ人少女(展覧会の宣伝で、「真珠の耳飾りの少女」の衣装を身に着けていたりした)という設定なので、ナレーション中でも「私たち、オランダ人にとって…」なんていうセリフが出てきたりして、思わず噴き出しそうになってしまった。ガイドの機械では対象絵画が画面に表示されたりして、非常に分かりやすい。こちらのサービス面も感心。

この日は、ついでにお昼を東京都美術館内のレストラン、IVORYで頂く。概して美術館や博物館併設のミュージアムカフェは雰囲気の良いお店が多いが、こちらのレストランもなかなか。ちゃんとしたコースも食べられる本格的なレストランで、この日はマウリッツハイス美術館展を記念した、オランダを意識させる特別ランチコース。

- ベネルクス風ニシンのマリネ アンディーブサラダ添え
- 魚介類のワーテルゾーイ風 スープ仕立て
- オランダビールで仕上げた牛肉のカルボナード フランドル風
- パンプリンのミルクアイス添え 真珠とラピスラズリと共に

ちなみに最後のデザートは、フェルメールが多様したラピスラズリの青色を意識し、さらにアラザンを真珠に見立てたもの。そして飲み物はバンホーテンのココア。美味しく頂きました。ちなみにこのレストラン、ローストビーフが名物らしい(今回のコースには含まれず)。

そして同じく上野公園内にある、西洋美術館では、フェルメール作「真珠の首飾りの少女」。



ベルリン美術館展ということで、特にオランダ絵画に絞った訳ではなく、むしろ彫刻等さまざまな展示もなされ、彫刻の量感が絵画の肉体表現に与えた影響等、普段はなかなか見られない比較論なんかもあって興味深い。だが、どうしても東京都美術館と較べてしまうのだが、余り見る人に配慮したとは思えない解説表示の小ささ、順路を考えず雑然と置かれた展示等、ソフト面では完敗。なお一層の向上を願う。

ちなみにこちらのオーディオガイドのナレーションは小雪。特にこれと言った演出があるわけでもなく、まあ、可もなく不可もなく、かな。

西洋美術館はあんまり来た事がなかったが、特別展のチケットで常設展も観賞出来る。とりあえず時間もなかったのでモネの「睡蓮」だけ駆け足で見て、美術館を後にする。

Monet.jpg

ところで本日9月10日には、皇太子殿下が西洋美術館でこの「真珠の首飾りの少女」を鑑賞されたというニュースが流れていた。既に東京都美術館の「真珠の耳飾りの少女」の方は8月に行かれている由。どちらも今月17日までなので、未見の方は是非どうぞ。
posted by としゆき at 21:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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