2012年01月23日

小説フランス革命

佐藤賢一の「小説フランス革命」が文庫になったので読み始めた。文庫版は単行本の2冊分を3分冊する形で、現在は第5巻「議会の迷走」まで出版されている。著者の佐藤賢一の名前は以前から知っていて、親書はいろいろ読んでいた。以前、「ヴュルツブルク」でも名前だけ出したが、東北大大学院で「フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学」という事らしい(学部は山形大学)。フランス語やフランスの歴史には(当然?)詳しいんだろうな、という事が感じられるし、親書での分かりやすく丁寧な説明、ときおり混ざる蘊蓄も嫌いじゃない。

彼の小説はこの作品が初めてなのだが、読み始めるとなかなか止まらない。毎日電車通勤では日経新聞を読んで行くのが日課だったのだが、最近は新聞そっちのけで文庫を読みふけっている。 何より独特のリズム感溢れる文体がいい。流れるように物語が展開し、各章が短い(大体8〜10ページで章立てが変わる)事もあって、「ここでやめておこう」と言う風にはなかなかならず、「もうちょっとだけ」と読み進んでしまう。

文庫版第3巻の解説で、同じくフランス文学者の篠沢秀夫が述べているように、「どの人物の心の中も描き出」している「<客観的三人称小説>」、であり、そして「その箇所でスポットを当てられている人物の心の動きが、地の文章の形で語りだされる<自由間接話法>」のなせる妙か。

また、同じ著者の新書『英仏百年戦争』でもそうだったが、作者オリジナルの年表が巻末に載っており、これがまた分かりやすい。この手の本の年表は情報過多だったり、編集者か誰かによる形ばかりの年表であることが多いが、時系列を追う事で小説を頭の中で反芻できるような、年表を「読み進められる」ような作りになっている。

さらにこの小説を読むときには、同じ著者による『フランス革命の肖像』があるとなお楽しい。ネッケル、ミラボー、デムーラン…と小説に登場する人物達の容姿を眺めてみると、ヴィジュアルのイメージもあいまって物語中の彼らが生き生きと動き出すような気もしてくる。

小説は単行本第6巻(文庫だと9巻)で「第一部」完ということらしい。年表によると1791年末までを描き、いわゆるフランス革命戦争前夜までを描く。文庫版もまだ第5巻までしか刊行されていないが、続きが待ち遠しい。
posted by としゆき at 20:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月09日

中華料理

先日、『ベトナム料理』で美味しかったベトナム料理店について書いたが、最近、中華料理を食べに行く機会が多かったので、美味しかった店の備忘録も兼ねて順不同に書いてみる。

まずは「黒猫夜」というこじゃれた名前のお店。赤坂見附にもあるようだが、僕が行ったのは六本木店。この店、食べログでは都内の中華でランキング1位らしい。メニューが手書きでほのぼのしていたり、あまり六本木っぽくない(派手じゃない)雰囲気もいい感じ。ここの酢豚は絶品なのでぜひトライしてみて欲しい。

黒猫夜 六本木店

中華はホテルにも多く入っているが、最近行ったのはホテルオークラの「桃花林」とマンダリンの「センス」。どちらもランチタイムに行ったのだが、桃花林では単品を、センスではコースを頼んでみた。桃花林の方は…うーん、まあこんなもんかな。全体に美味しいのだが、ちょっとした用事で行ったせいもあって、料理を堪能するどころじゃなかったと言うのも正直なところ。それでも紹興酒を甕に入れてワゴンで運んでくる演出はなかなか。ただ、廊下にずらりと並んだ店員さんが「お茶出して!」「出したから大丈夫!」とか叫んでるのが聞こえちゃうのはちょっと…。

桃花林

一方、センスの方は、さすがミシュラン一つ星と思わせる美味しさ。37階から東京スカイツリーを眺めながら頂く中華は、店員さんの着るチャイナドレスのスリット同様、鋭い切れ味(?)。ここは飲茶コースがオススメらしいので、近々リベンジを計画中。

センス

そして横浜中華街、中山路に位置する「心龍」。白麻婆豆腐が看板メニューらしいが、当然僕は回避。ランチのコストパフォーマンスが非常に良いと評判のようだが、夜の単品でもなかなか。頼まなかったけれど今なら上海蟹コースがオススメらしい。「美味しんぼ」で見て以来、中華のデザートには必ず芝麻球というゴマ団子を頼むのだが、ここの芝麻球はかなり美味しい。

心龍

元々は、北京ダックが急に食べたくなってこのお店を検索で見つけたのだが、ここの北京ダックはよくある薄餅に包むもの。以前にどこかのお店で食べた厚手でもちもちした中華バンズに包む北京ダックの美味しさが忘れられないのだが、なかなか見つからない。ネットで探すと、グランドハイアットのチャイナルームが、かわりに豚肉を用いた料理を出しているらしいが…どなたか、もちもちバンズ版北京ダックの美味しいお店をご存知の方、どうぞ教えて下さい。

そして三田にある「御田町 桃の木」。なかなか予約の取れないこのお店、名物は鎮江黒酢の酢豚。少し酢の香りが強い嫌いはあるが、一口食べてみると全く気にならないし、美味しさは抜群。「黒猫夜」と甲乙付けがたし。酢豚好きにはマストのお店。

御田町 桃の木

と言うわけで、今年も美味しいものを食べて幸せになりたいと思います。
posted by としゆき at 18:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お食事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月03日

年末年始 2011-2012

あけましておめでとうございます。2011年は世の中も自分も大きな出来事が続いた年でしたが、今年も健康で文化的な、たまに美味しいものを食べる、そんな生活が送れたらいいな、と思っています。

年末年始休暇とはいえ、仕事が30日までだし、4日間の休暇の半分は普通に土日だしで、結局実家への帰省もしないままこちらで過ごす事にした。天気も良かったしね。

まず31日は買い物客で賑わう日本橋三越へ。年末の買い物客といえばニュース番組的な定番は上野アメ横だが、三越も負けず劣らずの賑わい。地下の食品売り場に足を運んだのだが、お正月用の食材を買い求める人で大混雑だった。お目当ては西麻布の和食店、ラ・ボンバンス(このお店、とっても美味しいのでオススメ)謹製おせち(限定30食)だったのだが、食材が入手困難とかでおせちもキャンセル。これしか考えてなかったので呆然とするが、他にもいろいろ出ているようなので物色してみる。

ホテルオークラの洋風おせちとかも売ってるが、余りにも洋風なのは縁起物としてどうかと思うし、かといって料亭の(美濃吉とか並んでた)純和風と言うおせちもちょっと…と思っていたが、程よく和風、程よくアレンジもなされているので、なだ万のおせちに決定。翌日食べてみたのだが、こちら期待以上のお味で、さすがなだ万というべきか、買ったおせちなんて…と喰わず嫌いだった自分を反省すべきか。ちなみに、おせち以外にもカウントダウンパーティー用のオードブルとかケーキも美味しそうだった。人数集めてホームパーティーとかやる時にはこういうのもいいかもね。

そして大晦日夜は麻布十番の「永坂更科 布屋太兵衛」で年越し蕎麦。ご近所と言う事もあってテレビ朝日からも取材が来ていたようだった。お昼にも放送されたらしいが、それによると大晦日だけで4000食分、通常の土日の5倍の分量が用意されたと言う。アルバイトっぽい店員さんも一生懸命客をさばいていたが、行列で冷えた体には温かいお蕎麦は大変美味しゅうございました(本当は盛り蕎麦も行きたかったが、寒さに敢え無く断念)。

明けて元日、普段から行きたかったけれどなかなか足の向かなかった先に行ってみるということで、コストコに行ってみる。行きやすいので川崎に行って来たのだが、ずっと今まで昨年の地震でスロープが崩落したのはこの店舗だと思っていた。今見てみたら多摩境店と言う違う店だったのね。コストコは噂に違わぬ広さと個々の商品の大きさに思わず笑ってしまう。4200円払って会員にならないといけないし、使用できるクレジットカードも限定されるしで使い勝手は良くないが、近所にあるなら結構遊びに来てしまうかも。アメリカブランドの食品やランドリー製品も大量販売しているし、コストコ名物のケーキ(お誕生パーティーや会社でのイベント等、大人数にぴったり)も売ってる。このケーキは48時間前までに注文するようにとのこと。

そして2日は同じく郊外のIKEA港北店に。ここもコストコ以上に広い、広い。おなじみ家具の安売り店だが、部屋の広さに合わせてモデル展示がふんだんにあって、実際に使用する雰囲気が判るのが楽しい。1LDK○○平米とか、両親の部屋+子供部屋とかに加えて、学生の一人暮らし部屋なんてのもある。一個一個は確かに安い(ただし、組み立てを依頼すると20%増し)。新築なんかの時に大量に揃えるのにはいいのかなぁ、なんて思いながら特に何も買わずに帰る(ちなみにフードコートも広くて笑っちゃいました)。

そして本日3日はおうちでのんびり。少し調度品を入れ替えたりして今更ながらの小掃除(?)。明日からいよいよ仕事再開。皆様、今年もよろしくお願いいたします。

posted by としゆき at 22:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする