2011年11月28日

ゼッド

東京ディズニーリゾートで常設上演されていた、シルク・ドゥ・ソレイユの「ゼッド」を見てきた。以前から見たい見たいとは思っていたが、なかなか行けずにいた。そうしたら、年内いっぱい、12月31日が最終公演というので、見逃してはいけないと浦安まで行ってきた。

以前にも、今年のゴールデンウィークに原宿で上演されていた「クーザ」を見に行き(『クーザ』参照)、7月末からアメリカ西海岸に行ったときには、ラスベガスで「O(オー)」と「KA(カー)」を見てきた(『ショー in ラスベガス』参照)。「ゼッド」は、ラスベガス同様常設小屋でリピーターを含む本格的なショービジネスを狙ったが、あえなく2008年以来、3年と少しでその幕を閉じることとなった。

「ゼッド」は、常設小屋ではあるが、「O」や「KA」の巨大で派手な舞台装置、スピーディーな演出というよりも、伝統的な「サーカス」に近く、どちらかというと「クーザ」のイメージの方が近いかも。もっとも、オープニングで、天井部分の足場を覆う布が一斉に解き放たれて行く様子なんかは見ていてドキドキする演出だった。全体的に青白い色のイメージだが、天と地の2つの世界が舞台となり、地の世界は赤色、点の世界は白色で表現されている。

天井からぶら下がる布を体に巻きつけて巧みに上下する演技や、ステージに立てたポールを旨く足で挟みながら、トランポリンも使って飛び降り、飛び乗りする演技等、重力を忘れさせる演技はシルク・ドゥ・ソレイユ一流の演出。ジャグリングや空中ブランコ、綱渡りとサーカスの王道が目白押し。もちろん、合間合間の道化役のとぼけた演技も欠かせない。

そういえば「ゼッド」では「やらせ」の観客はいなかったなぁ。「クーザ」では特定の席がやらせ専用シートだったが、「KA」なんかだと観客の携帯を取り上げて火の中に投げ込んじゃう(もちろん仕込み)など、やらせ自体も派手目の演出だったけれど。

以前会社の後輩が、「ゼッド」が好きで何度も足を運んでいると話していたが、確かに作品としては面白い。未見の方にはオススメ。既に12月はほとんどの日が売り切れのようだが、チャンスがあればぜひどうぞ。
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2011年11月14日

リーメス〜ヴィースバーデン

フランクフルト2011』、

ケルン』、

アーヘン』、

ボン』の続き。

いよいよドイツも最終日。フライトの時間もあるから、土曜日の様に余り遠出はせず、フランクフルト近郊を廻ってみることにする。まず向かったのはバート・ホンブルクに残るローマの遺跡リーメス。塩野七生の「ローマ人の物語」を読んだ人ならお馴染みだが、あの本には「防壁」と書いて「リメス」と読ませる、ローマ帝国時代の国境防衛線が何度も登場する。イギリスに残るハドリアヌスの長城(1987年)、アントニヌスの長城(2008年)と共に、「ローマ帝国の国境線」として世界遺産に登録されている(2005年)。

フランクフルト中央駅から北に、Sバーンに20分程乗ってバート・ホンブルクへと向かう。駅から市バスで20分と言うザールブルク城砦に向かうのだが、バスの本数が極端に少ないので、朝9時のオープンに間に合うように、とりあえず行きはタクシーで。

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ローマ軍団が駐屯した砦が復元されており、当時の建物跡等が残っている。

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それほど大きくない敷地を一通り見て廻って「こんなもんか…」と思いつつ、受付でもらった地図を見てみると何かがおかしい。確かにここは建物跡が残っているが、いわゆる「リーメス」はここから歩いて10〜15分程のところにあるような事が書いてあるではないか。

受付の人に、なかなか通じない英語で聞いてみると、確かにリーメスは一度敷地を出て歩いた先にあり、一周すると小一時間ということであった。帰りこそバスで帰ろう(と言うか、流しのタクシーなんて全然走ってない)と思っていたので、建物であまりにもゆっくりしすぎた事を後悔しながらリーメスに向かう。

とは言うもののリーメスは防塁や柵といったものなので、見た目にははるかに砦跡の方が見応えがあるのであった。

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結局5分の差でバスに乗り遅れてしまい、受付でタクシーを呼んでもらう。この後は、一度バート・ホンブルク駅に戻ってから、中央駅経由、さらにSバーンで西に45分程のヴィースバーデンへ。タクシーの運転手が「これからどこへ?ヴィースバーデン?折角だからこのまま乗って行かない?」と営業してくるも、丁重にお断り申し上げる。

ヴィースバーデンはフランクフルトも位置するヘッセン州の州都であり、その名の通り温泉でも知られる。ドイツの温泉には湯治施設であるクーアハウスに、カジノが併設されていることが多い。と言うのも、日本語の湯治でイメージするようなひなびた温泉街というよりも、一種の社交の場となっていたりするからだ。

ここヴィースバーデンも州都らしく、華やかな州立劇場やカジノ付きのクーアハウスが立ち並ぶ。州立劇場内部の装飾も見事らしいが、残念ながら中には入れず。

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さらに街を少し歩くと、この街の温泉の源泉のある小さな公園に至る。

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コッホブルンネンと言われる飲泉用パビリオンでは、源泉を飲んでみる事も可能。さっそくこのためにキープしておいたペットボトルを使って汲んでみたのだが…

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…僕にはとても飲めません。健康にはよい…のかな?

折角ヴィースバーデンまで来たので、観光客にも人気だと言うカイザー・フリードリヒ温泉で汗を流してフランクフルトへと戻る。フライトまで少し時間もあるので、レーマー広場(『フランクフルト2』参照)で時間を潰す事に。去年もここにいたんだなぁ、等と感慨にふけりながら、ソーセージ盛り合わせを注文。

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昨日と打って変わって天気もよく、もう随分と寒くなってきていたが、テラス席で人々を眺めていると出張の疲れも忘れてくる。欧州金融危機の最中で、対応にてんてこ舞いのECB(欧州中央銀行)もさすがに週末はのんびりか。

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さらに歩を進めて、ECBを見上げるように立つシラーの像を眺めながらホテルへと戻る。

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こうして歩いてみると、フランクフルトはやはりこじんまりした街だな、と言うことを再確認する。偶然にも観光、出張と2年連続で訪れる事になったわけだが、この次にやってくるのはいつになるだろうか。願わくは、その時には欧州金融危機も収束していますように。

posted by としゆき at 21:56| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | フランクフルト出張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

ボン

フランクフルト2011』、

ケルン』、

アーヘン』の続き。

ケルン、アーヘンとなんとか天気を持たせた僕だったが、さすがに力尽きて(?)ボンに到着したときには普通に雨降り。ボンといえば言わずと知れた旧西ドイツの首都。街近くのケルン・ボン空港と言う名前も示すように、ケルンからも至近(特急で20分程)。そして日本人にはベートーベンゆかりの街として有名だろう。

ボン中央駅から中央郵便局を目指してポスト通りを歩くと、ミュンスター教会前のミュンスター広場にぶつかる。週末と言う事で雨の中でも何かのイベントで賑わっていたが、そんな広場にはベートーベンの像が立つ。

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彼の背後に郵便局が見えるが、ベートーベン像の除幕式ではこちらのバルコニーからヴィルヘルム4世、ヴィクトリア女王等が居並んでいたが、いざ披露されてみるとお尻を向けている!と国王がお怒りになったとか。

さらに歩いていくと、ドイツの街ならどこに行っても存在するマルクト広場、そしてそれに面する市庁舎(Rathaus)。ボンの市庁舎はなかなかお洒落で、僕が行ったときには結婚式か何かで着飾った家族が楽しそうだった。

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そしてボンの名所、ベートーベン・ハウス。言わずと知れた楽聖・ベートーベンの生家だ。

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ベートーベンが交響曲第3番「英雄」。ナポレオンに献ぜられながら、皇帝となったナポレオンに怒ったベートーベンが献辞の書かれた表紙を破り捨てたと言うエピソードは余りにも有名。それに絡めて、他の曲に対してもパトロンとそれに対する献辞という展示・説明が事細かになされていたのが面白かった。

ちなみに館内は撮影禁止だが、中庭にいくつか置かれた像は撮影可能。

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…最後のは良く分からないが。

早朝からの移動が続いたし、雨には降られるし、メンタルにも疲れる事があったりと、この頃になるとさすがにグロッキー。駅に帰るとケルン行きの電車が遅れていた。こういうことがあるから、乗り継ぎ9分とかの旅行計画を立てちゃいけないんだと改めて実感。

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と言うわけで、DBのラウンジで時間潰す事に。一等車のチケットを持っていると入れるのだが、実際に入ったのは初めて。座れるだけでも御の字だと思っていたのだが、飲み物サービスまで付いていた。空港のラウンジとは違って、さすがに食べ物はないようだったが。

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もっとも、ドイツの駅ではDB版みどりの窓口のソファーでくつろいでいる人をよく見かける。すごい人で溢れているのに、電光掲示板の待ち行列を見ると一人しかいない、とか。

フランクフルトに戻ったのは夜8時半。丸一日の小旅行、世界遺産もいくつも見られたし、なかなか充実した土曜日だった。
posted by としゆき at 23:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | フランクフルト出張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月10日

アーヘン

フランクフルト2011』、

ケルン』の続き。

ケルンを10時47分発の電車で今度はアーヘンへと向かう。ケルン駅で電車に乗って出発を待っていると、ドイツ語で何やら車内アナウンス。それを聞いて突然乗客がわらわらと降車を始める。一体何事か…と聞いてみると、アーヘンまでは隣のホームの電車の方が早く到着するよ、との事。ドイツ語でしかアナウンスがないから、うかうかしていられない。

電車が動き出すと外は大雨。ケルンでの晴れ間はほんの束の間だった。車窓からぼんやりりと外を眺めていると、何やら不穏な風景が…

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どうも原発のようだが、最初遠めに煙が見えたときはさすがにびっくりした。東日本大震災による福島第一原発の事故後、ドイツでは反原発の機運が今まで以上に盛り上がっている。そんな中、普通に原発が立っていて驚いた。ちなみにアーヘンからケルンへの帰り道ではこんなものも見えた。やっぱりドイツの発電所はこんな感じじゃないと。

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アーヘンはドイツ西部に位置し、もうすぐ先はフランスだ。フランク王国のカール大帝が都とし、9世紀初頭に建てさせた礼拝堂が、現在では世界遺産の大聖堂となっている。

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ケルンの大聖堂に較べるとやや小粒かな?という気もする。アーヘンの街自体が国境近くのこじんまりとした街という雰囲気もあるし。土曜日と言う事もあり、ミサが行われていて(さらに結婚式までやっていたらしい)、大聖堂の中には13時からじゃないと入れないと言う。大聖堂ツアー(英語)はさらに14時からと言う事で、中に入るのは諦めて、近くに位置する宝物館へ。

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こちらもさほど大きくないが、時間を潰すにはちょうどいいか…と思って見学。

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見終わって外に出てみると、何故だか大聖堂の中に入れるようになっていた。と言うか、観光ツアーの団体さんがぞろぞろ入って行っていたので、一緒になって紛れ込んでみたのだが。

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元々、帰りの電車はアーヘン発13時51分、ケルン着14時44分で、さらにケルン発14時53分の予定だったのだが、さすがに乗り継ぎに不安があったので30分早めてケルンに戻ることにする。すると、またドイツ語オンリーのアナウンスがあり、なんとホームが8番線から3番線にしれっと変更されていた。不安だったので周囲の人に英語で聞いてみたが、辺境の街なせいか(?)いまひとつ英語が通じない。なんとかこのホームでいいんだよね?と確認してケルンへの帰途に着くのだった。ドイツで電車旅行を考えている人は突然の変更に注意しましょう。
posted by としゆき at 21:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | フランクフルト出張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする